楽天は苦労の割りに実りが少ない理由
2006.08.31(Thu)
[ 楽天のこぼれ話 ]
ネットショップの制作が多いわが社では、楽天やYahooストアへ出店するので、制作をお願いしたいと言われることがよくあります。
最近では、本店、楽天市場、Yahooストアの3店舗展開をされる方も多く、多店舗展開で売り上げを伸ばすといった方向のようですね。
しかし、正直な話し、楽天やYahooストアなどのショッピングモールへの設置はあまり儲かりません・・・
商品構成やデザインレイアウトも、モールのシステムを考慮しながら、なおかつ購入者が買いやすいようなナビゲーションを考えるのは時間がかかるのです。
同業者のリサーチ、楽天ベストショップのリサーチ、多店舗展開をしているショップのリサーチ・・・など、リサーチ1つ取っても作業が多くなります。
また、ショッピングモールの場合、入力に一定のルールがあります。
例えば楽天では、javascriptやスタイルシートの使用は禁止。
javascriptはhtmlソース内に入れると「だめです!」と出て更新できません。(スタイルシートも禁止となっていますが、実際には使用しているショップも多いです。)
Yahooストア店も一緒に更新していこうと思うと、ファイル名に「_」(アンダーバー)を使わないようにします。楽天ではOKでもYahooストアでは×です。
そんなことを考慮しながら、デザイン、htmlコーディング、モールへの入力構成、入力作業へと進むわけです。
この「入力構成」が実はとても大変なんです。
ただ入力をするだけなら簡単な作業だろうと思われるようですが、いえいえ、ここに私たちのノウハウが集結しているのです。
できるだけバイト数の少ないhtmlソースで、更新作業が最小限になるような入力の仕方を考えながら構成していきます。納品後にRMS画面やgoldサーバーを見れば「ああ、なるほど!」と一目瞭然です。
ここが形には見えないけれど、私たちがお客様から信頼を得ている重要な部分だと思っています。
そして、ここが「クオリティが高い」という評価を得ながら、裏腹に儲からない部分でもあるのです。
楽天、Yahooストアは苦労の割りに実りが少ない・・・というわけです。
それでも楽天を作り続けるのは、
「売り上げ上がったよ!」というお客様の声と、進化し続ける楽天システムを追いかける楽しさがあるからかもしれません。
猫好き紅会長