習慣づける
2014.04.09(Wed)
[ 書評 ]
数年前から今現在に至るまで、私も薄々感づいていたのですが、私には「三日坊主」のところがあります。
そんな中で出会った『30日で人生を変える「続ける」習慣』という本の中で、何かを習慣づける重要性が見事に文章化され整理されていました。本書は著者のコーチングをもとにしながら、あらゆることを習慣化する力について、紐解いています。
本書の内容をまとめながら、習慣化する力がなぜ重要なのかを整理していきましょう。
■1. なぜ続かないのか
人間には「新しい変化に抵抗し、いつもどおりを維持しようとする傾向」があるからと説いてます。
生き物は、環境変化などに対して、生理状態を一定にコントロールしようとする働き(ホメオスタシスという)を持っています。例えば、体温のように、絶えず平熱36.5度を維持しようとする働きなどがそうです。
つまり、新しい習慣を身につけるという変化を、脅威に感じるからこそ、私を含んだたくさんの人が三日坊主に終わるという結果になるという考えです。
そして、それを本書では「習慣引力が働く」と称しています。
そのため、習慣引力が働き三日坊主に終わるというのは、人間がこれまでの進化の過程で身に付けてきた、生き残るための本能と言えるでしょう。
なので、三日坊主は当然の現象なんですね。
■2. 習慣には種類がある
ではどうすれば、この習慣引力を抜け出せるのでしょうか?
本書ではこう結論づけられています。「続けたいと思う習慣の種類によって違う。なぜなら、習慣引力の強さが習慣によって異なるから」
ちなみに習慣には大きく分けて3つあり、
- レベル1 行動習慣 (例 勉強、日記、家計簿をつける)
- レベル2 身体習慣 (例 ダイエット、運動、早起き、禁煙)
- レベル3 思考習慣 (例 発想力、ポジティブ思考、ストレス発散思考)
と書かれています。習慣化への期間は、順に1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月とそれぞれのレベルに応じて、必要な習慣化の期間は異なります。
■3. 3つの関門
習慣引力から脱するにあたり3つの関門があると説かれています。
- ステップ1 反発期:やめたくなる(1日~7日)
- ステップ2 不安定期:振り回される(8日~21日)
- ステップ3 倦怠期:じょじょに飽きてくる(22日~30日)
■4. 習慣づける方法
対策は、先述の各ステップで異なります。
習慣化する力を身に付けたいなら、手に取って頂きたい一冊です。