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分析に慣れてきたら、さらに高度なログ解析に挑戦

ショップオープンから6ヶ月もすると、ログ解析ソフトやログ解析サービスを使いこなせるようになるでしょう。少しずつログ解析の分析範囲を広げ、より精度の高いデータを集めてください。


アクセス日時によるお客様の傾向分析

アクセスが多い時間帯からも、どんな人が、どこからサイトを閲覧しているかを推測できます。問合せや注文情報と照らし合わせ、自分の推測と一致しているか、忘れずに確認しましょう。また、ホスト名からも属性を探ることが可能。「××××.co.jp」は日本国内で法人格を有している団体、「×××.com」の多くは一般企業ですが、比較的取得しやすいドメインのため、個人とも考えられます。



【推測例】
  • 平日(月~金)昼間にアクセスが多い
    →「会社員」が昼休み時間にアクセス
  • 平日(月~金)昼すぎにアクセスが多い
    →「主婦」がお昼の空き時間にアクセス
  • 休日(金、土、日、祝日)夜間にアクセスが多い
    →「学生」が夜中の自由時間にアクセス
【対策】
  • 想定したターゲットと、実際のお客様とが合致しているかを確認。違いがあれば、ターゲットを再考。
  • サイト内の情報が、実際のお客様に合っているかを確認。違う場合は、想定したターゲットを呼び込むプロモーションが必要。


季節によるお客様の変動傾向分析

週別、月別の解析結果から、季節ごとのお客様の推移を分析します。商品によっては、季節に影響を受けないものもあります。ですが、祝日、セール、お中元、お歳暮などのイベントやプロモーションなどによって、アクセス数が大きく変化することも。年間を通しての変動傾向をつかみましょう。



【注意点】
  • ゴールデンウィークなど、連休期間はアクセス数が減少。
  • お中元やお歳暮などの時期は、期間前からアクセス数が増加。早めの企画、実施を心がけて。
【対策】
  • 年間を通して、どの時期にお客様が増えるかをチェック。
  • 毎年、お客様が増加する前の時期にプロモーションを企画。より多くの新規顧客を確保できるように計画。


イベント実施時の分析

日別の解析結果から、イベント実施時のお客様の推移を分析。アンケート、プレゼント応募など、イベントページのアクセス数と、注文、申し込み件数から、プロモーションの効果を算出しましょう。

アクセス数÷注文、申し込み件数プロモーション効果(%)

注文、申し込み人数÷プロモーション費用(円)ひとりのお客様を獲得するためのプロモーション費用(円)



【対策】
  • 解析結果と上記の公式で求めた値から、イベントの有効性を判断。
  • データを生かし、次回のイベントを企画立案。


参考サイト

精度の高いデータを得るためには、より高性能なログ解析ソフト、サービスが欠かせません。実は、Googleでもログ解析サービスを提供しています。

「訪問者がどのような経路で、サイトへたどり着いたか」「どのリンクをクリックしたか」といった基本的な内容はもちろん、「訪問者がどれくらいの時間、サイトに滞在したか」なども分析可能。

アドワーズ広告と連動しているため、収益性の高いキーワードなどを自動計算できます。また、アドワーズ広告利用者は、月間アクセス数に関係なく、無料で利用できるのも魅力でしょう。

Google Analytics(http://www.google.com/analytics/ja-JP/)




高性能なログ解析ソフト、サービスには、お客様が店を訪れ、他のサイトに移るまでの「閲覧経路」や「滞在時間」を測定する機能があります。この機能は、詳細な情報を集めることができる反面、大量のデータを分析しなければならず、多くの知識を必要とします。コストはかかりますが、専門家に相談するのも選択肢の1つでしょう。ここでは、「閲覧経路」「滞在時間」から読み取れる情報について考えます。



サイト内閲覧経路、滞在時間を分析

最初に訪れたページ

最初に訪れるページは、必ずしもTOPとは限りません。お客様が求める情報を分かりやすく掲載し、長く滞在できるサイトづくりを心がけましょう。

  • どんな商品を取り扱っているのか
  • 他社よりも優れている点、強みは何か
  • 直感的なナビゲーションで、階層の深いページまで誘導できているか

他のページに比べて、閲覧時間が長い。もしくは、何度も閲覧されているページ

お客様が興味を持っているページです。引きつけている内容を分析し、自店の強みとして、よりよいページにしましょう。



他のページに比べて、閲覧時間が極端に短いページ

すぐに改善が必要なページです。キャッチコピーや写真を魅力的なものに変えるなどの対策を。



最後に閲覧したページ

お客様がショップを去る直前、つまり、最後に見るページです。せっかくの興味を失わせてしまうページになっていないか、お客様の視点で見直しましょう。なお退店後の移動先は、把握できません。



【解析結果からの考察】
  • お客様が商品購入などに至っていない。
  • 送料、配送方法など、取引に関するページを閲覧しているにも関わらず、商品購入に結びつかない。
  • お客様が訪れない。もしくは、クリックされないページがある。


【対策】
  • 閲覧ページのどこかで、興味を失わせてしまった可能性大。どのページに問題があるのかを確認し、修正。
  • 商品購入予備軍がよく閲覧するページに、行動を起こしやすい仕掛けを用意
  • ナビゲーション機能が設置されていない、使いにくいなどの問題あり。同時に、キャッチコピーも再確認。
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