ショップオープンから6ヶ月もすると、ログ解析ソフトやログ解析サービスを使いこなせるようになるでしょう。少しずつログ解析の分析範囲を広げ、より精度の高いデータを集めてください。
アクセスが多い時間帯からも、どんな人が、どこからサイトを閲覧しているかを推測できます。問合せや注文情報と照らし合わせ、自分の推測と一致しているか、忘れずに確認しましょう。また、ホスト名からも属性を探ることが可能。「××××.co.jp」は日本国内で法人格を有している団体、「×××.com」の多くは一般企業ですが、比較的取得しやすいドメインのため、個人とも考えられます。
週別、月別の解析結果から、季節ごとのお客様の推移を分析します。商品によっては、季節に影響を受けないものもあります。ですが、祝日、セール、お中元、お歳暮などのイベントやプロモーションなどによって、アクセス数が大きく変化することも。年間を通しての変動傾向をつかみましょう。
日別の解析結果から、イベント実施時のお客様の推移を分析。アンケート、プレゼント応募など、イベントページのアクセス数と、注文、申し込み件数から、プロモーションの効果を算出しましょう。
アクセス数÷注文、申し込み件数=プロモーション効果(%)
注文、申し込み人数÷プロモーション費用(円)= ひとりのお客様を獲得するためのプロモーション費用(円)
精度の高いデータを得るためには、より高性能なログ解析ソフト、サービスが欠かせません。実は、Googleでもログ解析サービスを提供しています。
「訪問者がどのような経路で、サイトへたどり着いたか」「どのリンクをクリックしたか」といった基本的な内容はもちろん、「訪問者がどれくらいの時間、サイトに滞在したか」なども分析可能。
アドワーズ広告と連動しているため、収益性の高いキーワードなどを自動計算できます。また、アドワーズ広告利用者は、月間アクセス数に関係なく、無料で利用できるのも魅力でしょう。
高性能なログ解析ソフト、サービスには、お客様が店を訪れ、他のサイトに移るまでの「閲覧経路」や「滞在時間」を測定する機能があります。この機能は、詳細な情報を集めることができる反面、大量のデータを分析しなければならず、多くの知識を必要とします。コストはかかりますが、専門家に相談するのも選択肢の1つでしょう。ここでは、「閲覧経路」「滞在時間」から読み取れる情報について考えます。
■最初に訪れたページ
最初に訪れるページは、必ずしもTOPとは限りません。お客様が求める情報を分かりやすく掲載し、長く滞在できるサイトづくりを心がけましょう。
■他のページに比べて、閲覧時間が長い。もしくは、何度も閲覧されているページ
お客様が興味を持っているページです。引きつけている内容を分析し、自店の強みとして、よりよいページにしましょう。
■他のページに比べて、閲覧時間が極端に短いページ
すぐに改善が必要なページです。キャッチコピーや写真を魅力的なものに変えるなどの対策を。
■最後に閲覧したページ
お客様がショップを去る直前、つまり、最後に見るページです。せっかくの興味を失わせてしまうページになっていないか、お客様の視点で見直しましょう。なお退店後の移動先は、把握できません。