お客様とのやりとりに欠かせないメール。毎日使うツールだからこそ、万全にセキュリティを整える必要があります。ウイルスは、自分のパソコンから自然発生するものではなく、外部から持ち込まれるもの。その進入経路は、90%以上が「メール」といわれています。ウイルスチェックソフトの導入は必須。有料のメールソフトを使うだけでも、リスクを軽減することができます。
パソコンのセキュリティが不完全な場合、自分だけでなく、お客様にもさまざまな被害を広げることになりかねません。万が一、ウイルスに感染し、お客様に被害を与えてしまった場合。パソコンの復旧作業やクレームの対応に追われ、商売どころではなくなる心配があります。どのようなトラブルが予想されるかをしっかりと把握し、自分のパソコンのセキュリティを強化しましょう。
■ウイルス付きのメールを受信。開封して、ウイルスに感染する可能性がある。
⇒ プログラムが書き換えられ、複数のお客様に「ウイルス付きのメール」を一斉送信するこ とがある。
■「クラッカー」による不正アクセスを受けやすくなる。
■パソコンに保存している機密情報を、他人に盗まれやすくなる。
⇒ 自店の機密情報や個人情報の流出などが起きる。
パソコンのセキュリティを強化するには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、ウイルスや不正アクセスを防止するための基本をおさらいしましょう。
セキュリティホールと呼ばれる、システムの弱点を修正しましょう。OSがWindowsの場合は、「Windows Update」を行います。その際、Internet ExplorerやOffice製品などのアップデートも確認するとより安心です。
Macの場合、公式サイト「ソフトウェアアップデート( http://www.apple.com/jp/ftp-info/index.html )」などで、定期的に情報をチェックしてください。
パソコンに保存したデータを盗まれたり、改ざんされたりしないよう、ログオンする際は、ID、パスワードによる認証が必要な設定にしましょう。また、管理がたいへんな場合は、「ID Manager( http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se178553.html )」などのパスワード管理ツールを使うと便利です。
外部からの侵入や攻撃からパソコンを守るために、ファイヤーウォールを利用しましょう。OS付属のファイヤーウォール以外にも、同機能を持つブロードバンドルーターやセキュリティソフトなら、導入も手軽です。すでにお持ちの方は、設定が「有効」になっているか、今一度確認を。
定期的にデータをバックアップし、不測の事態に備えましょう。バックアップをすれば、ウイルスに感染するなどしてシステムをリカバリする際も、データを復旧することができます。「Acronis True Image( http://www.runexy.co.jp/enterprise/trueimage_echo_win/outline/ )」などのイメージ作成ソフトを使えば、簡単にバックアップが可能。余裕があれば、利用を検討してもいいでしょう。
Webマスターとして、業務中にできる対策は他にもあります。さまざまな方法がありますが、いずれも毎日忘れずに行うことが大切。まずは、自分のパソコンのセキュリティ対策をしっかり行いましょう。ひとつひとつの積み重ねが、機密情報を守り、お客様から信頼を得ることにつながるのです。
インターネット上には、悪質なプログラムを含むサイトも存在します。危険性のあるWebサイトには、アクセスしないようにしましょう。問合せやフォームなどへ書き込む際も注意が必要です。また、むやみにソフトウェアをダウンロードすることも危険。必ず、ウイルスチェックソフトを常駐させましょう。
スパムメールや、ウイルス付きのメールが増えています。見知らぬ相手や、あやしいタイトルのメール、添付ファイルがあるメールには特に注意しましょう。ウイルスに感染する可能性があります。万が一、ウイルスに感染した場合は、落ち着いて次の操作を行ってください。
これは、基本的なマナーです。おもしろいからといって、他人に転送してはいけません。
◆ 警視庁 情報セキュリティ広場(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/index.htm)